人々の安全や財産を守る警備業は、今日の日本にとって欠くことのできない産業です。
そこに従事する者には、本来、高いプロ意識や専門技能が求められますが、残念ながら、わが国の警備業は、これまでは単なる人材派遣業のひとつのように考えられてきました。
日本の警備ビジネスは、高度経済成長の波にのって右肩上がりの成長を遂げてきましたが、ここにきて成長の踊り場を迎え、かつてない停滞感が生まれています。私はこれは業界全体が、本気になって警備のプロを育ててこなかったツケが回ってきたものと考えています。
現在、弊社では、今春、高校を卒業したばかりの若者たちに対して「警備員」の教育研修を受託しております。彼等に「警備とは体を張って人々の安全と財産を守る誇り高い仕事です」と教えると、誰もが目を輝かせ、研修・訓練に真剣に打ち込んでくれます。警備業界は３Ｋ（きつい、きたない、危険）の代表格のようにいわれてきましたが、いまの若者達はもっと高いレベルからこの仕事を評価してくれるのです。
そうした未来を担う若い人たちをはじめ、警備という仕事に一生をかける情熱を持つ警備のプロを一人でも多く育てること、これが私たちの第一の使命です。
加えて、日本の警備業が抱えるもうひとつの問題は、警備業のトップには経営に精通した方が極めて少ないということです。仕事ぶりは素晴らしいのに、経営はドンブリ勘定で、利益が出なかったり、資金繰りに行き詰まって破綻した警備会社をいくつも見てきました。これからの警備業界にとって不可欠なのは、「経営のプロ」を育てること、他の業界と同様にしっかりとしたマネジメントを根付かせていくことでしょう。
私たちトラストエンタープライズは、日本で初めての警備業に特化したコンサルタント会社としてスタートします。私たちがこれまで築いてきた、人材育成カリキュラム、財務・経理の管理支援ツールなど、警備業に特化したマネジメントツールやこれまでの経験とノウハウを生かし、皆様のビジネスの未来を支える『ちからこぶ』となることを目指してまいります。
